投資というと、難しいというイメージがつきまといますが、専門知識が必要ないということで評判の投資ツールに「ソーシャルレンディング」があります。
ソーシャルレンディングとは、お金を借りたい企業や団体(借主)と、お金を運用したい人(貸主)をマッチングさせるサービスのことです。
つまり、企業に対する貸付金に利用者が出資する形になります。
ソーシャルレンディングにおける運用方法
ソーシャルレンディングでは、運営事業者が資金を企業に貸付けます。
そして、企業から返済された金額(利息)の中から、貸付金に出資した金額に応じて利用者に毎月配当金が分配されます。
仮に、企業に対して8%の金利で貸付けた場合、ソーシャルレンディング事業者が2%の手数料を取ると、利用者には6%の配当金が分配されます。
なお、利用者の出資金は貸付期間の満了時に償還されますが、ファンドによっては配当金も毎月分配されるのではなく、償還時に出資金と一緒にまとめて支払われるものがあります。
ソーシャルレンディングのメリット
ソーシャルレンディングのメリットには、以下などがあります。
1.利回りの高さ
ソーシャルレンディングの平均的な利回りは6%を超える高い水準になっています。
これだけ高い利回りを得られる背景には、財務面や収益面に問題が無いのに、銀行などから借入のできない企業が高金利でもソーシャルレンディングを利用するからです。
例えば、事業年数が短い、実績が無いなどの企業の場合、銀行は貸付を渋るものです。
ところが、ソーシャルレンディングでは、回収に対する可能性の高い企業には、柔軟な審査が行われています
2.手間が不要
ソーシャルレンディングでは、ファンドに出資した後、利用者は基本的に何もする必要がありません。従って、仕事に集中することができます。
3.保全性の高さ
ソーシャルレンディングにおける貸倒れ率は、一部の事業者を除けば1%未満であり、返済リスクが高いわけではありません。また、近年のソーシャルレンディングは融資先から不動産などの担保を取ることが多くなっており、より安全性が高められています。
4.スキルが不要
ソーシャルレンディングは出資金自体を増やす投資ではないため、株式やFXとは違ってスキルを必要としません。従って、ソーシャルレンディングは経験者も初心者も同じ成果を得られます。
ソーシャルレンディングのデメリット
ソーシャルレンディングのデメリットには、以下などが挙げられます。
1.短期の高収益は不可
FXや株式の場合は、相場の変動やレバレッジを利用することで、短期に高額な利益を狙えます。しかし、ソーシャルレンディングの利益は配当金のため、10%以上の利益は滅多にありません。
2.流動性の低さ
ソーシャルレンディングに出資したお金は基本的に、貸付期間満了まで引出すことができません。資金を効率的に回転させられないことは弱点と言えます。